MENU
フィリピン最低賃金の引き上げ・過去の推移

フィリピン雇用労働省(DOLE)は2025年9月18日、セブ(Region VIIのClass A)の最低賃金を2025年10月4日から39ペソ引き上げ、501ペソから、540ペソとする通達を出しました。
現時点のフィリピン主要都市(マニラ、セブ、ダバオ)の最低賃金は以下のとおりです。
- マニラ(NCR)非農業₱695/農業ほか₱658。賃金命令NCR-26、2025年7月18日発効。
- セブ(中部ビサヤ)Class A₱540、Class B₱500。賃金命令ROVII-26、2025年10月4日発効。
- ダバオ(Region XI)非農業₱510/農業₱505。賃金命令RB XI-23、2025年3月7日発効。
フィリピン主要都市(マニラ、セブ、ダバオ)の最低賃金推移(2016〜2025)
フィリピンでは地域ごとに最低賃金が定められており、経済成長や物価上昇に合わせて段階的に改定が進んでいます。最新の通達によると、2025年時点での非農業部門の最低賃金は、マニラ(NCR)₱695、セブ(中部ビサヤ地域Class A)₱540、ダバオ(Region XI)₱510となっています。いずれも2025年に発効した最新の賃金命令によるものです。
2016年から2025年までの10年間で、マニラは₱491から₱695へと約42%上昇し、全国で最も高い水準を維持しています。セブは₱353から₱540へと約53%の上昇、ダバオは₱340から₱510へと約50%の増加となり、全地域で緩やかな賃上げが続いています。
特に近年は、物価上昇率の高さや生活コストの上昇に対応する形で改定頻度が増加しています。企業においては、地域別の最低賃金を正確に把握し、給与テーブルや雇用契約書を最新基準に更新することが重要です。以下のグラフでは、過去10年間の推移を一目で比較できます。


 
			 
			